雑記・英語

"Piano Man"いいですねー。
40年以上前の曲にも関わらず、染みわたる良い歌です。
しかし、ところどころ訳が難しい箇所があります。
たとえば、"put bread in the jar"です。
直訳すると、「パンをビンの中に入れる」と訳せるのですが、ここでの"bread"は俗語としての「お金」の意味。つまり、チップを入れるという意味みたいですね。
ロンドンCockneyでよくあるスラングみたいです。BBCで言ってました。
BBC Learning English 6 minutes English Slang
http://www.bbc.co.uk/learningenglish/chinese/features/6-minute-english/ep-160901
あとは、"And the waitress is practicing politics As the businessmen slowly get stoned"でしょうか。
この一節だけで、どういう意味かスッとわかる人は、相当教養が深い人だと思います。(私は無理でした!)
「ビジネスマンがゆっくりと酔っぱらうにつれて、ウェイトレスは政治を練習する」というのが直訳ですが、これでは意味がさっぱりです。
ポイントは、"practicing"と"politics"ですね。
"learn"じゃなくて"practice"ということは、訓練を重ねて上達するということ。
何を上達していくのかというと、"politics"(政治→腹の探り合い→駆け引き)です。
つまり、酒場によく来るエロ親父たちのあしらい方を学んでいくということですね。
まぁ、映像を見ればすぐにわかるんですけどね!!

晩年、年をとって、東京でライブしたときの映像もいいです。
端的な和訳がいいですね。あとアドリブで"a Saturday"を"Tokyo"に変えているのもすばらしい。

一番最後の"Man, what are you doin' here?"は、なかなかに深いですね。
「お前は何をしているんだ」という疑問ではなく、「お前は何をしているんだ、していてはだめだろう」という反語です。
「お前はこんなところで燻っていていいヤツじゃないだろう」というお客の声ですが、それに対するピアノ・マンの答えはありません。
答えは一番最後のサビなんでしょうねー。「僕に歌ってくれと望むお客さんが、ここにこんなにいるからだよ」ということなのでしょう。


(追記)
よーし、歌詞カードできた!!
↓はこんなブログを見て下さっている方へ。パスはneko。
日本語訳をかな歌詞に置き換えれば歌いやすいかもしれない。
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1135765.docx.html
1週間くらいしたら消す、はず。