雑記

教採対策の講座にて、とある中小企業の社長さんが特別講師としてやってきました。
スタンダード&プアーズという、国際的な企業格付けにおいて、AAAの評価をもらっているすごい企業みたいです。
およそ2時間、志とチャレンジというテーマでお話していただきました。
得るものの多い時間だったと思います。
へぇ、と思った事柄をメモしておくことにします。完全に同意とかそういうのではなく、話として面白かったものをピックアップ。



今は中小企業が面白いとのこと。
たとえば、みずほ・ホールディングス。この大企業は、年に1000人程度採用するが、このうち役員になれるのはわずか5人。ある程度、安定した無難な生活は保障されるものの、それ以上のものは得がたいという話。
中小企業のよさは、成長・発展の余地があること。たとえば、世界のSONYであっても、かつてはこぢんまりとしたビルから、中小企業からのスタートだった。
夢をもって、志を高く保ち、挑戦することで年何十億という利益を生み出す中小企業をつくることもできる、だそうで。



気になったフレーズ1。
意識が変われば 行動が変わる
行動が変われば 習慣が変わる
習慣が変われば 人生が変わる
人生が変われば 運命が変わる



気になったフレーズ2。
ビジネスは、スポーツに似ている。
スポーツもビジネスも、挑戦の連続である。
挑戦することにより、感動が生まれる。
そしてその感動は、経験した者にしかわからない。
感動は、クセになる。
その感動をもっと味わうために、もう一度挑戦しようとする。
そのとき、人は成長する。



ビジネスにおける挑戦の正否は、気づく感性とチャレンジ精神による。
ウォークマン → iPod
PHS → 携帯電話
のように、ビジネスには「寿命」がある。
その寿命にいかに早く気づき、新しいものを作ろうとするか。
そこが成否の分かれ目。
つまり、
(ビジネスの寿命に)気づく感性 + チャレンジ精神 = 大きな成果



では、感性を高めるためにはどうすればいいか。
「一流に接する・味わう・触れる」
これに尽きる。
常にレベルアップを考えること。
そして一度レベルアップしたら、もう後戻りできない。
最高の寿司屋で食事をしてしまったら、それからスーパーの寿司で満足できるだろうか。
ファーストクラスの飛行機に乗ってしまったら、エコノミークラスの狭さに耐えられるだろうか。
つまり、上を知ることによって、自分の感性の幅を広げるということ。
個人的に、食については、社長の話は本当に当てはまると思う。



加えて、一流の感性を目指すための3つのキーワード。
「読む」、「会う」、そして「続ける」。
「読む」とは、言葉通り。書物を読むこと。
伝記でも自叙伝でもいい。1冊の本で、その人の一生を疑似体験できる。50年か80年か。
人が本を読むのは、人生が一度しかないことへの抗議である……誰の言葉だったかな。
「会う」とは、多くの人に会うこと。
世の中にはすばらしい人がたくさんいる。すばらしい人柄、すばらしい才能・能力。
すごいと思ったら、見に行け、会いに行け。そして感動しろ、ということ。
「続ける」とは、文字通り。「読む」、「会う」を続けること。そのままの意味。



幸せの四要素とは?
・愛されること
・褒められること
・人の役に立つこと
・自分が必要とされること
とりわけ、「褒められること」と「人の役に立つこと」については、仕事以外の場面では充足されることは少ない。
だからこそ、仕事選びは大切である。



成功の秘訣とは? (お茶の水大学のフジワラマサヒコ先生の言葉らしい)
・野心的であること
・執着心をもつこと
・常に楽観的であること
悲観的な人、たとえばいつも「あー、それ、自分にはちょっと無理」といっているような人は、悲観の中で、何もやらないうちに人生を終える。
「あいつはバカじゃないか」といわれるくらいに楽観的じゃないと、挑戦はしにくい。執着心ももちにくい。







……と、こんなもんでしょうか。
講演の後、質疑応答タイムがあったのですが、そのときに「採用にあたり大切にしていることは?」という質問が出ました。
そのときの答えが面白くて、「人格と人柄。年齢だとか大学だとかは気にしない。教養・マナーがあるかを見ている」とのことでした。
こういうこと考えてる社長さんって本当にいるんだなー、という感じです。