雑記

本を探してあちらこちら。図書館をぐるぐる回る……。
事前にネットで調べてから行くという発想が必要ですな。



レポートの資料集めのために県立図書館に行ってきました。
借りたのは、社会言語に関する本で、今週末が締め切りのレポの資料として4冊借りました。
ひとつ面白かったのが、糸井重里氏が監修している『オトナ語の謎。』という本。オトナがよく使用する婉曲的な言い回し、曖昧な言い回しを辞書の形でまとめているものです。
せっかくなのでいくつか引用を。




《頂戴する》
へりくだりながら、オトナはいろんなものを頂戴するのだ。お名前を頂戴したり、お休みを頂戴したり、ご意見を頂戴したり、お名刺を頂戴したり、お仕事を頂戴したり…… オトナはチョーダイする生き物なのである。


《がんばってるねぇ!》
あまり現場にいない管理職が、たまにやってきてそのように言う。「ちゃんとみんなを見てますよ!」というアピールだが、部下が具体的に何をがんばっているのかをわかっていないので、真に受けてはいけない。具体的な対処法としては、「どうもです」くらいのことをモゴモゴ言いながら軽く会釈すればよろしい。


《相談》
部下が「ご相談があるのですが……」と使う場合はお願いがあります、という意味。上司がわざわざあなたの机まできて「ちょっと相談」と短く言ったらそれは命令。




とまあ、こんな感じです。
なかなかパンチが効いてます。
あと、昔話をオトナ語でアレンジというのもありましたね。
これは【桃太郎】の例。



おばあさん「手前味噌に過ぎるかもしれませんが、かように大きな桃を入手できましたのも、やはり毎日欠かさず川に洗濯に行っていればこそ、と考えます」
おじいさん「あなたの実力のほどは十分、評価しております。ですが、やはり桃の本当の価値というのは、大きさうんぬんよりも、味にこそあるということは申し上げるまでもないでしょう」
おばあさん「もちろん、その点をなおざりにするわけではなく、味についても、この色、つや、においから十分期待できる、と踏んでおります」
おじいさん「とにかく、早急に、食してみないことには、まだ議論のスタート地点にも立っていないのではないでしょうか?」
おばあさん「言われるまでもありません。とにかく割ってみます」
桃太郎「ほぎゃー」
おじいさん「これは、どう解釈すればよいのでしょうか?」
おばあさん「まったく予想外の事態といわざるを得ません。早急に帰社し、本部長と緊急対策会議を開催いたします」




こんな桃太郎……いや、むしろ読んでみたい。