雑記

今日は中学校にお手伝いに行く日だ。ちゃちゃっとス−ツに着替えて、身だしなみを整えて、ゆっくりと朝食を食べる。昨夜作った、放課後学習のためのビラを印刷して鞄に入れる。上靴、名札、教科書、筆記用具、と忘れ物の確認をして玄関を出る。若干雲が出ているものの、よく晴れた空だ。東の空は朝焼けに染まっている。冷たい風を切りながら自転車をこぐ、こぐ、こぐ。
坂道を登り、中学校に到着する。心なしか教室が静かだ。いつもと変わらない出勤時間のはずなのだが。ぼけーっとそんなことを思いながら、靴を履きかえていると、購買のおばちゃんに出会った。


僕「おはようございます」
お「あら、おはようございます」
僕「今日はなんだか静かですねー」
お「え?」
僕「先生方もまだあまり来られていないみたいですし、どうしたんでしょうね?」
お「あの、treight先生?」
僕「はい?」
お「今日は三者面談と個人懇談なので、授業はありませんよ?」
僕「……………………は?」


ああああああああああ


はい、そんなわけで、行かなくてもいいのに学校に行ってしまったというわけですね。他の先生方にはメチャメチャ笑われましたねー。すげー恥ずかしかったです。
職員室に入って、教頭先生に何か仕事があるか聞いてはみたのですが、懇談とか面談というのはデリケートな情報を取り扱うことが多いので、手伝うことはないと言われてしまいました。
で、職員会議の時間。「(部外者には聞かせられない話をするので)ちょっと出といてもらえるか」と言われてしまったので、それを機に帰ることを決意。居たところでろくにすることはないでしょうし、むしろ邪魔になってしまうと感じたからです。いや、別に仲間はずれが寂しかったとかそういうのじゃないですよ?
午前9時前にすごすごと帰宅。得したような損したような、微妙な気分のままこたつにもぐりました。友人に電話で思いっきり愚痴を吐いたような吐かなかったような。都合が悪いので記憶があやふやです。
教訓、スケジュールはちゃんとチェックしておこう。



うちは冬になるとお風呂にバブを入れています。実際に炭酸ガスが効くのかどうかはわかりませんが、柚子の香りとか桜の香りとか、それだけでお風呂が楽しくなりますよね。
ところが、うちの親父がこの間とんでもないものを買ってきやがりました。その名も、「バブ〜香りしたたる旬どり果実〜」です。メロン、ラズベリー、グレープフルーツ、リンゴと四つの味……もとい香りが楽しめるわけなのですが、なかなかパンチが効いています。グレープフルーツとかはまだ柑橘系の香りとして楽しめるのですが、他のは酷いです。特に酷いのがラズベリーの香りでした。
初入浴のとき、ラズベリーと聞いて初めは期待していたんです。きっと、ほわっと包み込んでくれるような、優しくて爽やかな香りなんだろうなぁと。
しかし、風呂の蓋を外した瞬間、その期待はあっさりと打ち砕かれます。甘ったるいイチゴ菓子のような香りが鼻腔をストライク。ドリーム溢れる展開を期待していたのに、いらっしゃったのはナイトメア。涙目になりながら、僕は湯船に浸かりました。それはまるで、いちごのシロップに浸かっているようでした。だんだん鼻が麻痺してきたのか、匂いはあまり気にならなくなったのですが、全然疲れがとれる感じがしませんでした。ぬっとりねっとりしている気がしてなりません。風呂から出る前にはシャワーを浴びて、身体に付着したシロップ(ラズベリー味)を洗い流しました。
いや、本当に親父は何を思ってあんなもんを買ったんでしょうか。確かに新商品という響きは魅力的ではあるけれども、危険が孕んでいる可能性は十分予想できたでしょうに。ソフトクリームとかカキ氷とかにしても、王道が最強というのは当然のことです。
今日のこと。親父が風呂の湯を入れた後の話。風呂に入ろうとして、


僕「……! ちょ、待って! 待て!」
父「ん?」
僕「ラズベリーだけは入れんなよ!! 絶対だからな!!」
父「えー……あれ、好きなんだけどなぁ」
僕「お願いだからやめて! せめてメロンに!」
父「いや、でもラズベリーばっか残るだろ、それじゃ」
僕「いいから!!」


メロンも大概酷いですが、ラズベリーよりはまだましです。
というか、なぜうちの父はあんな甘ったるいのが好きなんだろう。解せぬ。