ゲーム

ゲームはゲームでも、TVゲームではないほうです。
サークルの合宿の時に、部員で遊んだハグルというゲーム。そのゲームのNewバージョンを作っています。
前にも紹介したかもしれませんが、ハグルというのはゲームの一種です。簡単にルールを説明すると、「ゲームル−ルの断片」を集めつつ、「チップ」を使ってより高い得点目指すゲームです。ルールの内容は作り手が自由に考えることができ、チップの形も自由で構いません。つまり、人の数だけハグルが存在するといえます。
とはいえ、これでは説明にならないので、以前合宿で遊んだハグルのルールをここに載せておきます。ちなみに、そのときのルールは、「11eyes」というギャルゲーの中で出てきたものです。物語中で登場人物が遊んでいたのですが、メチャメチャ面白そうだったので、自分でもやってみたくなったわけです。
えー、閑話休題
合宿でやったハグルについて。参加人数は10人で、ひとりにつきルールの断片は2つ。そしてチップとして使う道具はトランプで、ひとり5枚ずつ配られます。ジョーカーを一枚含めているので、必然的に3枚のカードが余ります。余ったカードはゲームのマスターが所持しておきます。参加者には、ゲームの開始前にトランプ5枚とルールの断片2枚を「封筒に入れた状態で」手渡します。その際に開封するのは構いませんが、他の参加者にルールや手札を見られないように注意します。
さて、参加人数は10人。ひとりの所持するルールの断片は2つ。したがって、このハグルではルールが20個あるということになります。たとえば、そのルールの断片(紙に文を印刷しておく)には、こんなものがあります。


■5■ ストレートは100点
■14■ ハートマークは1枚につき1000点可算


参加者は限られた時間(約15〜20分)の中で、他の参加者と「交渉」します。「ルールひとつ見せるから手札見せて」だとか、「手札見せ合わない? 交換しようよ」といった感じです。参加者同士で手札の交換を行うことはできますが、ルールの交換はできません。
必ずしもすべてのルールを集める必要はありません。なぜなら上の例を見てもわかるように、5番のルールを見て「ああ、ポーカーの役が関係しているんだな」ということは推測することが可能だからです。
つまり、いかに重要なルールを回収しつつ、強い役を揃え、自分に有利な場をつくれるか、ということが大切になってくるんですね。そうなってくると、上の14番のルールをホイホイ開示するのは自分に不利になるということは、おのずとわかるはずです。
カスルールが来たからといって、諦める必要はありません。そういう時は、「ルールをふたつとも見せるから、そっちの手札を見せて」といったように、ルールをエサにすればよいのです。相手はそれがカスルールだとわからないのですから、きっとホイホイ引っかかってくれるはず。
では、20個のルールすべてを以下に羅列します。


■1■ 基本はポーカーの役と同じ組み合わせ
■2■ ワンペアは1点
■3■ ツーペアは10点
■4■ スリーカードは20点
■5■ ストレートは100点
■6■ フラッシュは250点
■7■ フルハウスは350点
■8■ フォーカードは2000点
■9■ ストレートフラッシュは3000点
■10■ ロイヤルストレートフラッシュは5000点
■11■ ファイブカードは5000点
■12■ ルールを交渉以外で公に質問した場合、点数を1000点マイナスされる
■13■ ゲームマスターとは1人につき、2回カードを交換可能。オーバーした場合、ゲームオーバー
■14■ ハートマークは1枚につき1000点可算
■15■ クローバーのQは2500点
■16■ ダイヤのAはマイナス2500点
■17■ ジョーカーは、どんなマーク、どんな数字のカードとしても使用可
■18■ 役が全部黒の場合、マイナス2000点
■19■ キラールールは、玄関下駄箱の262番に隠されている
■20■ ファイブカードのみ、ジョーカーのキラールールを無効
■K■ 最期までジョーカーを保有していた者は、ゲームオーバー


と、こんな感じです。ルールはゲーム終了後に開示し、参加者に得点を計算してもらいます。
参加者として遊ぶのも楽しいのですが、マスターとしてゲーム全体を眺めるのも楽しいものです。そそくさと会場を出て行く人や、自分に質問に来る参加者を見れば、どんなルールを引いたのかは一目瞭然。ちなみに、ルール19番は宿に到着するまで「玄関下駄箱の262番」の部分は空白にしておき、宿に着いてから書き込みました。そして、こっそりと誰にも見つからないように隠しておいたわけです。
合宿でプレイした時の優勝者は、一年生の女の子でした。ファイブカードを完成させての圧勝。本人が一番驚いてましたねー。キラールールを言った時は愕然としてましたけど。
余談ですが、原作に則って合宿で遊んだ際には罰ゲームを設けました。優勝者は参加者3名に好きなことをお願いできるというもの。ああ、死屍累々なコスプレパーティーが脳裏に蘇ってきます……。


まぁ、こんな感じの楽しいゲームです。かなり頭を使うので、小学校高学年くらいからじゃないと遊ぶのは難しいでしょうね。ですが、人間同士が打ち解けあうのには良いゲームです。
大切なのは事前のルール説明ですね。暴力行為や脅迫行為の禁止、また明らかに違反と考えられる行為の禁止など。ルールを徹底することが楽しいゲームを作るコツです。


僕が今現在作っているのは、色鉛筆を使った「色塗りハグル」です。ひょっとしたら、もうどなたが作ってるかもしれませんね。もしあるのならば、参考にしたいところです。
参加人数は7人。使う道具は「色鉛筆」と白紙に印刷された「五芒星」です。五芒星には六つの領域があります。その領域に色を塗ることで、得点を作っていくわけです。ひとりにつき、色鉛筆は2本、ルールは2つ。星の印刷された紙が一枚です。
得点の増減だとかルールの内容の難易度だとか、結構悩んでいます。例えば、こんな感じのものを考えています。


■3■ 青で塗られたエリアひとつにつき、15点
■10■ 緑色で塗られたエリアの合計が2以上ならば、点数を30点プラスする


まだ暫定なので、これから変わるかもしれません。使う色は赤・黄・緑・青・紫・黒を考えています。どの色がどれくらいの得点なのかわからない以上、ポーカーよりルール集めが大切になりそうです。もっとも、赤が1点、黒が1000点みたいなのにするつもりはありません。そんなのマスターの独り善がりですしね。易しいルールでみんな楽しく、が基本です。


もうひと捻り頑張ろうかな。