ラノベ感想

簡単にですが、過去に読んだラノベの感想でも。
今日は、甲田学人著、『Missing』を紹介しましょう。


ジャンルとしては、オカルトホラー。血生臭い表現も出てきますし、魔術的な要素が物語中に多く含まれています。というか、その要素を抜いてしまったら、『Missing』ではありませんね。
書き手の情景描写は秀逸であり、容易に臨場感を味わうことが出来ます。あのゾクゾクする怖さは一度体感してみるべきでしょう。クセに……なる?(^^;
作中の登場人物達は、一癖も二癖もありますが、中でもボスキャラとして君臨し続ける「十叶詠子」は別格です。今に至るまでいろいろな物語を読んできましたが、未だに彼女を超える胡散臭さを持ったキャラには出会っていません。東方で言うところの八雲紫的な胡散臭さとでも言うべきでしょうか。
作中において語られる“噂”や“怪談”は、どれも震え上がるほど怖いです。夜中には聞きたくないですね。そういえば高校時代、合宿の夜に電気消して濃密に語ってあげたら友人に物凄く非難されたっけ……。
まぁそんなわけで、ホラー好き、オカルト好きな方にはお勧めの作品であると言えますね。読んでいて楽しい作品ではありませんが、惹きつけられて止まない作品ではあります^^